土曜に初めていった店のこと。実は今回は写真を撮ってないので、ここにアップするのはやめとこうかとも思った。でも、あまり知られてないし、とてもいい店だったので、やっぱり書くことする。画像はないが、そのかわり末尾に店のHPのURLを記載するので、そちらで店の様子はチェックしていただければ幸いだ。
西新から薬院に移転したバーがあるというのは聞いていた。ホームページをみると、やけに充実してるというかきちんとしていたので、逆に「これはどこかの企業がやってるのかな?」と思い、あまり食指が動かなかった。ところが1週間ほど前、ある筋からとてもサービスがいいこと、お客さんも入っていることを聞き、ちょっとこれは行ってみなければ、と思った次第だ。さっそく当日ではあったが予約の電話をしたところ「満席なんです」という返事。ま、当日だからそういうこともあるよなと思い、数日後に「あさってなんですけ・・・」と電話するとまた満席。まぁ、12月だし、週末だから・・・。確かに忙しい時期ではあるが、この店、立地的にはまったく目立たないし、この飲食不況のご時世にそんなに満席続きの店はそうはない。ますます興味がわいてきた。
先週の金曜、実はこの日が「満席」と予約できなかった日なのだが、別のところで食事をし、1軒飲みに行き、3軒目に飛び込みで行ってみた。予約をしようとしたのは19時だったので、23時くらいともなれば、空いているかもしれないと思ったのだ。1階に「海鮮丼 日の出」があるものの、その上は飲食ビルっぽくない。7階に先日このブログでも書いた韓国料理「7階のナム」があるが、なにせエレベーターも普通の住居のマンションのような感じなのだ。そのエレベーターで2階にあがるとすぐ店がある。けっこう照明は暗めだ。ま、バーだから当たり前だけどね。「2人ですけど入れますか」と聞くと、一瞬ためらいがあったように見えたが、無事にカウンターに座らせてもらう。
フードメニューはパスタが充実している。そのほか、前菜系、メイン系、つまみ系などもろもろ。しかし、いわゆるダイニングバーのようになんでもかんでもあるというわけではなく、絞り込まれている印象。残念ながらきょうはもう入らないのでドリンクだけ頼む。ぼくはアイリッシュウイスキー・ブラックブッシュ(あれ? ブッシュミルズだっけ?)のソーダ割を。ところが出てきたのはロック。「ソーダ割をお願いしたと思うんですけど」と伝えると、すぐに気づいたようすで「申し訳ありません」とものすごいスピードでソーダ割を出してくださった。1杯目だったので、友人のドリンクと時間差ができては乾杯できないという思いもあったのではないだろうか。友人と乾杯した直後、先ほどのロックをもってきて「これ、ソーダ割が減ったら継ぎ足して飲まれてください。ソーダも足しますので」と。ありがたい。
2杯目はシェリーをオーダー。すると奥から次から次にボトルを出してきた。10本くらいはあったと思う。これだけシェリーを揃えている店はそうそうない。博多駅の方にシェリーをメインにしたバー「ドルモンシェ」はあるが、あそこはシェリーバーといってもいいくらい明確にしている。ここはそういうわけではないのに、これだけ揃えてるってことは、おそらくバーテンダーの方が好きなんだろう。なにせ、シェリーを飲む人って多くないから、店に置いててもなかなか減らないんだよね。近くの「回」もシェリーをタイプ違いで常時2、3種置いているんだけど、これはシェリー好きのぼくにはちょっとうれしい。
お会計をして帰るとき、入口の方にある個室をみせてもらった。2つあって、それをつなげることもできる。ソファ席になっててVIPルームという感じ。どうやら普通のテーブル席はなく、カウンターとこの2つの個室のみのようだ。
エレベーターで外に出ると、階段からスタッフが駆け下りてきた。「忘れ物でもしたっけ?」と思ったら、「きょうはすごく寒いのでよかったらこれ・・・」とホッカイロを手渡された。こんなサービス、初めてだ。
ちょっと変わった立地、そしてこの空間、きょうは食べられなかったが食事もしっかりあるし、ワインもかなりの本数揃ってる。また、ぼくは嗜まないが、シガーもあるようだ。薬院では珍しいタイプの店といえる。次回は絶対お腹を空かして行こう。ただし、そのためには少し早めの予約が必要のようだが。
BAR CAVALLO
福岡市中央区薬院2-1-8リアン薬院ビル2F
092-406-5888
http://www.cavallo.jp/
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2011年12月18日日曜日
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プロフィール
プランニング秀巧社(現シティ情報ふくおか)で広告営業、企画、ムック本の編集などを手がけた後、2000年に独立。まだブログが浸透していない2001年より、ホームページ「外食日記(現ソトメシの友)」を立ち上げたことをきっかけに、テレビ番組のコメンテーターなど各方面でグルメ関連の活動を展開。年間のべ1,000軒の飲食店を渡り歩き、人気グルメ雑誌「ソワニエ」「epi」の創刊時から編集長を務めたほか、うどん店「讃岐うどん大使福岡麺通団」の経営も手がける。
Copyright 2011 ソワニエ編集長 弓削聞平「赤坂散策ブログ」