2011年8月29日月曜日

居酒屋ランチでここまでしてくれるとは

 けやき通りからちょっと入ったところにある「残葉(ざんぱ)」。高い天井のおかげですごくゆとりを感じる空間。
 ここのランチはかなりおすすめ。種類も多いんだけど、その質の高さはそんじょそこらの居酒屋ランチとはまったく違う。海鮮丼やパスタにも惹かれたけど、きょうは洋食の王様・ハンバーグ(950円)にした。そう、ここは居酒屋といっても、和洋なんでもござれの秀逸なる店なのだ。
 まず最初にサラダとフォカッチャが出てくるんだけど、このサラダには驚かされる。よくある葉ものをちぎっただけのものとかではなく、魚介と生ハムをふんだんに使ったボリューミィなもの。さらに上にはパルミジャーノレッジャーノもはらりと。これ、付け合わせレベルじゃなくて、サラダランチといってもおかしくない。こんな店、見たことない。
 そして次はメインのプレート。ハンバーグがジューシーかつ肉々しいのはもちろん、デミソースがまるでビーフシチューを食べてるような錯覚に陥ってしまう。そして真
ん中には茄子とポテト。これだけみるとごはんがやや少なめだけど、サラダと一緒にフォカッチャも食べてるので十分な量。大満足のランチなのでした。
 もちろんここは夜も見逃せない。刺身あり、パスタありで創作系の料理がたくさんあって楽しさ満点。近所に住んだら通いつめたくなるな、きっと。

残葉
福岡市中央区赤坂3-10-38
092-721-6885

2011年8月19日金曜日

大人の和食小バコ「よしかわ」

 教えたくない。でも教えないわけにはいかない。っちゅうか、別に隠れ家ってわけでもない。にもかかわらず意外に行ったことない人が多いのが警固の「よしかわ」。きょうも4人中1人は2軒目で来たことあるらしいが(そのとき料理はほとんど食べてないらしい)、あとの2人は初訪問。さて、みんなどういう反応になりますやら。特に1人は飲食店のオーナーでありソムリエでもあるので、店を見る目が厳しいんだよな〜。
 カウンターの奥にちょっと隠れた感じの座敷があってぼくはこの席がお気に入り。いや、ほんとはカウンターもいいんだけど、きょうみたいに4人だとやっぱカウンターだと話しづらいしね。
 まずはビールで乾杯ね。ぐふふ。飲食店オーナーだけは瓶ビール。あえて聞かなかったけど、生は店によって味が極端に違うことがあるからなのかな? 
 最初の料理は刺し身盛り合わせ。2人前からのオーダーってのはよくある話。ちなみにきょうの刺盛りは11種類も入って2人前2650円。良心的〜。でもあんまり刺身を食べると他の料理が食べられなくなるから「種類を少なくして4切れずつにしてもらうことができますか?」と聞くと「大丈夫ですよ」とのこと。よかった。
 その後、飲食店の話などを皆としている中で、「高砂の『無垢』は料理を人数分に取り分けて持ってきてくるからいいんだよね〜」なんて話してたところ、出てきた刺盛りが1人分ずつ別々の皿で提供された。あたた。「もしかして聞こえてたのかなぁ」と皆で目を白黒。なにせその後の料理もコース料理のようにすべて1人分ずつに出てきたので、逆に申し訳なくて恐縮してしまった。
 刺盛り合わせの後にいただいたのは、冷製野菜の炊き合わせ、北寄貝の炙りともずく、じゃんぼ椎茸酒盗バター焼きなど。どれも手抜きなしできちんと作っているのがわかるな〜。炊き合わせとかたまらん。肉厚な椎茸もふっくらしててうまい!
 ここは土鍋で炊く炊き込みごはんとかもおいしいんだけど、きょうは炭水化物なしで終了。みんな満足してくれたようでよかった。


料理屋 よしかわ
福岡市中央区警固2-13-7
092-732-6609



2011年8月16日火曜日

赤坂のニューフェイス和食

 今月上旬に行った「元永」はまだできてそんなに経たない新しい店。最近小バコばやりだけど、
ここはカウンター6席のみという超ミニマム和食だ。
 料理は「新和食」と銘打った創作料理。最初にいただいたのはコースの前菜にも入っている松坂牛の石焼きの上に生ウニをのせたもの。この豪華なコンビネーションはこれからの料理の期待感をあおるには十分すぎるほど。次に選んだのは時知らず。時知らずっていうのは、鮭のなかでもかなり稀少なもの。ロシア生まれでガーッと北海道の方に下ってきて、その回遊途中、つまり成長途中の段階で捕獲するそうで、卵巣・精巣がまだ成熟していず、身肉に脂があるのが特徴。しかももう季節は終わりらしくこれが最後になるだろうとのこと。これはなかなか食べられない一品だ。
 日本酒をいただきながら野菜の塩蒸しもいただく。数え切れないくらいの種類の野菜をそれぞれの香りや食感や味を愉しむ。そして新さんまの炙りにぎり。あぁ、もう秋刀魚だね〜。そういえば、昨年あたりは温暖化のせいか、秋刀魚の時期が前倒しになって旬がずれてきたという話を聞いた。その流れはもう止まることはないんだろうなぁ。最後に百合根まんじゅうを。この百合根まんじゅうは確か店主が前に働いていた「おち合」の名物料理だった。さすがのほっくり感。やっぱ、これは食べなきゃね。
 間口も狭くうっかり見逃してしまいそうなお店だけど、それだけに地元の人の憩いの場にもなりそう。次回はコース料理もいただいてみたい。


新和食 元永
福岡市中央区赤坂3-13-31
092-771-1025

2011年8月9日火曜日

町の洋食屋さん「赤坂美松」

 すんません。またカレーです。きょうは「赤坂美松」のカツカレーが無性に食べたくなった。時刻は13時半なのでもうお客も少なくゆっくり食べられる。ここ、昼どきは2階も使ってかなりギュウギュウだから、これくらいの時刻に行くのがいいんだよね。
 ここのは昔の町の喫茶店とか洋食店によくあったように、カレーの皿の上にサラダも盛られている。カツはもちろん揚げたて。しかもボリュームあり。ボリュームといっても厚みがあるわけではなくサイズがでかいのだ。うん、カツカレーのカツはこんなふうに少し薄めの方がカレーと一緒に食べやすくてぼくは好きだな。カレーは欧風でタマネギの食感がちゃんと感じられるもがいい。ルウも多くてうれしい。カレーでルウが少ないのは一番ストレスが溜まるんだよね〜。
 でも値段が950円なんだよな〜。せめて850円だとうれしい・・・って100円なんやけどね。なんとなく950円っていうともう1000円と同じって感じがするもんやけん。でもここって喫茶店っぽいけど、料理はいずれも手作りでちゃんとしてるから、この価格も妥当といえば妥当。内容とのバランスというより、単にカレーの値頃感だけでいうと、って話だね。でもあのカツが載ってたら文句は言えんな。どっちなんや〜。 こんときも優柔不断のぼくでした。


赤坂美松
福岡市中央区赤坂1-13-35
092-721-6885

2011年8月8日月曜日

2日連続麺ランチ

きのうの昼はけやき通り沿い、警固四角近くにある「SAI」へ。
ここは福岡でも珍しい台湾ラーメンの店。
台湾ラーメンっちゃなんな?と思いウェブで検索すると、
どうやら醤油ベースの中華そばで辛い肉みそを溶かしながら食べるものとのこと。
 しかしきょうのお目当ては外の看板に書いてあったトマトの涼風辛麺。
なんだか最近トマトを前面に打ち出した冷たい麺が目につくような気がする。
実は我らが「福岡麺通団」でもトマトとバジルのうどんってのを夏限定で出してるんだよね。
 さて、トマト涼風辛麺は浅めの丼には入っているけどスタイルはやはり冷やし中華的な感じ。
なんといってもツルシコの麺が秀逸だし、台湾ラーメンならではの辛い肉みそがうまい。
そしてニンニクも効いてて元気も出そう。点心付650円。





 そしてきょうの昼はうどん。
久しぶりに薬院六角近くの「杵むら」に行ってみた。
ここではカレー南蛮うどんの玉子入りってのを食べることが多いのだが、
きょうはついつい暑さに負けておろしぶっかけ(800円)を注文。
ん~、注文した後も「やっぱカレーだったかな~」などと後ろ髪ひかれまくり。
優柔不断だな~。
でもぶっかけもうまいんだよね。
細めのうどんは、その細さからは想像できない頑強なコシをもっている。
薬味である柚子胡椒をちょんとつけ、たっぷりの大根おろしとともにうどんを箸で……持とうとするとツゥルンと逃げる。
そしてまたすくい直す。
するとまたツゥルン。
じ、じらされてる……。
気合いを入れてうどんをつかまないといつまでも口にすることができない。
真剣勝負だ。しかしひとたび口に入れれば、むにゅうと弾力を感じる麺から素朴な小麦の味わいが広がってくる。
 ここはだし巻き玉子、天ぷら盛り合わせ、鴨焼きなど、蕎麦屋並につまみ類も揃っており、
上品な空間で酒を飲んでうどんでシメることができる。昨今、福岡でもうどん居酒屋が増えてきているが、
そのなかでももっとも大人な雰囲気を楽しめる空間ではないだろうか。


SAI
福岡市中央区警固2丁目18-17
092-724-6022



杵むら
福岡市中央区薬院2-14-28アデカッツビル2階
092-714-2323