今月上旬に行った「元永」はまだできてそんなに経たない新しい店。最近小バコばやりだけど、
ここはカウンター6席のみという超ミニマム和食だ。
料理は「新和食」と銘打った創作料理。最初にいただいたのはコースの前菜にも入っている松坂牛の石焼きの上に生ウニをのせたもの。この豪華なコンビネーションはこれからの料理の期待感をあおるには十分すぎるほど。次に選んだのは時知らず。時知らずっていうのは、鮭のなかでもかなり稀少なもの。ロシア生まれでガーッと北海道の方に下ってきて、その回遊途中、つまり成長途中の段階で捕獲するそうで、卵巣・精巣がまだ成熟していず、身肉に脂があるのが特徴。しかももう季節は終わりらしくこれが最後になるだろうとのこと。これはなかなか食べられない一品だ。
日本酒をいただきながら野菜の塩蒸しもいただく。数え切れないくらいの種類の野菜をそれぞれの香りや食感や味を愉しむ。そして新さんまの炙りにぎり。あぁ、もう秋刀魚だね〜。そういえば、昨年あたりは温暖化のせいか、秋刀魚の時期が前倒しになって旬がずれてきたという話を聞いた。その流れはもう止まることはないんだろうなぁ。最後に百合根まんじゅうを。この百合根まんじゅうは確か店主が前に働いていた「おち合」の名物料理だった。さすがのほっくり感。やっぱ、これは食べなきゃね。
間口も狭くうっかり見逃してしまいそうなお店だけど、それだけに地元の人の憩いの場にもなりそう。次回はコース料理もいただいてみたい。
新和食 元永
福岡市中央区赤坂3-13-31
092-771-1025
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2011年8月16日火曜日
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プロフィール
プランニング秀巧社(現シティ情報ふくおか)で広告営業、企画、ムック本の編集などを手がけた後、2000年に独立。まだブログが浸透していない2001年より、ホームページ「外食日記(現ソトメシの友)」を立ち上げたことをきっかけに、テレビ番組のコメンテーターなど各方面でグルメ関連の活動を展開。年間のべ1,000軒の飲食店を渡り歩き、人気グルメ雑誌「ソワニエ」「epi」の創刊時から編集長を務めたほか、うどん店「讃岐うどん大使福岡麺通団」の経営も手がける。
Copyright 2011 ソワニエ編集長 弓削聞平「赤坂散策ブログ」