2011年8月16日火曜日

赤坂のニューフェイス和食

 今月上旬に行った「元永」はまだできてそんなに経たない新しい店。最近小バコばやりだけど、
ここはカウンター6席のみという超ミニマム和食だ。
 料理は「新和食」と銘打った創作料理。最初にいただいたのはコースの前菜にも入っている松坂牛の石焼きの上に生ウニをのせたもの。この豪華なコンビネーションはこれからの料理の期待感をあおるには十分すぎるほど。次に選んだのは時知らず。時知らずっていうのは、鮭のなかでもかなり稀少なもの。ロシア生まれでガーッと北海道の方に下ってきて、その回遊途中、つまり成長途中の段階で捕獲するそうで、卵巣・精巣がまだ成熟していず、身肉に脂があるのが特徴。しかももう季節は終わりらしくこれが最後になるだろうとのこと。これはなかなか食べられない一品だ。
 日本酒をいただきながら野菜の塩蒸しもいただく。数え切れないくらいの種類の野菜をそれぞれの香りや食感や味を愉しむ。そして新さんまの炙りにぎり。あぁ、もう秋刀魚だね〜。そういえば、昨年あたりは温暖化のせいか、秋刀魚の時期が前倒しになって旬がずれてきたという話を聞いた。その流れはもう止まることはないんだろうなぁ。最後に百合根まんじゅうを。この百合根まんじゅうは確か店主が前に働いていた「おち合」の名物料理だった。さすがのほっくり感。やっぱ、これは食べなきゃね。
 間口も狭くうっかり見逃してしまいそうなお店だけど、それだけに地元の人の憩いの場にもなりそう。次回はコース料理もいただいてみたい。


新和食 元永
福岡市中央区赤坂3-13-31
092-771-1025