2011年12月18日日曜日

薬院には珍しいタイプのバー

土曜に初めていった店のこと。実は今回は写真を撮ってないので、ここにアップするのはやめとこうかとも思った。でも、あまり知られてないし、とてもいい店だったので、やっぱり書くことする。画像はないが、そのかわり末尾に店のHPのURLを記載するので、そちらで店の様子はチェックしていただければ幸いだ。
 西新から薬院に移転したバーがあるというのは聞いていた。ホームページをみると、やけに充実してるというかきちんとしていたので、逆に「これはどこかの企業がやってるのかな?」と思い、あまり食指が動かなかった。ところが1週間ほど前、ある筋からとてもサービスがいいこと、お客さんも入っていることを聞き、ちょっとこれは行ってみなければ、と思った次第だ。さっそく当日ではあったが予約の電話をしたところ「満席なんです」という返事。ま、当日だからそういうこともあるよなと思い、数日後に「あさってなんですけ・・・」と電話するとまた満席。まぁ、12月だし、週末だから・・・。確かに忙しい時期ではあるが、この店、立地的にはまったく目立たないし、この飲食不況のご時世にそんなに満席続きの店はそうはない。ますます興味がわいてきた。
 先週の金曜、実はこの日が「満席」と予約できなかった日なのだが、別のところで食事をし、1軒飲みに行き、3軒目に飛び込みで行ってみた。予約をしようとしたのは19時だったので、23時くらいともなれば、空いているかもしれないと思ったのだ。1階に「海鮮丼 日の出」があるものの、その上は飲食ビルっぽくない。7階に先日このブログでも書いた韓国料理「7階のナム」があるが、なにせエレベーターも普通の住居のマンションのような感じなのだ。そのエレベーターで2階にあがるとすぐ店がある。けっこう照明は暗めだ。ま、バーだから当たり前だけどね。「2人ですけど入れますか」と聞くと、一瞬ためらいがあったように見えたが、無事にカウンターに座らせてもらう。
 フードメニューはパスタが充実している。そのほか、前菜系、メイン系、つまみ系などもろもろ。しかし、いわゆるダイニングバーのようになんでもかんでもあるというわけではなく、絞り込まれている印象。残念ながらきょうはもう入らないのでドリンクだけ頼む。ぼくはアイリッシュウイスキー・ブラックブッシュ(あれ? ブッシュミルズだっけ?)のソーダ割を。ところが出てきたのはロック。「ソーダ割をお願いしたと思うんですけど」と伝えると、すぐに気づいたようすで「申し訳ありません」とものすごいスピードでソーダ割を出してくださった。1杯目だったので、友人のドリンクと時間差ができては乾杯できないという思いもあったのではないだろうか。友人と乾杯した直後、先ほどのロックをもってきて「これ、ソーダ割が減ったら継ぎ足して飲まれてください。ソーダも足しますので」と。ありがたい。
 2杯目はシェリーをオーダー。すると奥から次から次にボトルを出してきた。10本くらいはあったと思う。これだけシェリーを揃えている店はそうそうない。博多駅の方にシェリーをメインにしたバー「ドルモンシェ」はあるが、あそこはシェリーバーといってもいいくらい明確にしている。ここはそういうわけではないのに、これだけ揃えてるってことは、おそらくバーテンダーの方が好きなんだろう。なにせ、シェリーを飲む人って多くないから、店に置いててもなかなか減らないんだよね。近くの「回」もシェリーをタイプ違いで常時2、3種置いているんだけど、これはシェリー好きのぼくにはちょっとうれしい。
 お会計をして帰るとき、入口の方にある個室をみせてもらった。2つあって、それをつなげることもできる。ソファ席になっててVIPルームという感じ。どうやら普通のテーブル席はなく、カウンターとこの2つの個室のみのようだ。
 エレベーターで外に出ると、階段からスタッフが駆け下りてきた。「忘れ物でもしたっけ?」と思ったら、「きょうはすごく寒いのでよかったらこれ・・・」とホッカイロを手渡された。こんなサービス、初めてだ。
 ちょっと変わった立地、そしてこの空間、きょうは食べられなかったが食事もしっかりあるし、ワインもかなりの本数揃ってる。また、ぼくは嗜まないが、シガーもあるようだ。薬院では珍しいタイプの店といえる。次回は絶対お腹を空かして行こう。ただし、そのためには少し早めの予約が必要のようだが。


BAR CAVALLO
福岡市中央区薬院2-1-8リアン薬院ビル2F
092-406-5888

http://www.cavallo.jp/

2011年12月12日月曜日

[グレンチ」復活。ランチもあります。

 警固の「グレンチ」といえば、昨年から今年にかけていつもお客でいっぱいだった店。ちょっと広めのバルといった感じか? ポーション少なめの料理(もちろん安価)でワインをガブガブ飲める店だったのだが、諸事情により今年の夏前に営業を終了した。その「グレンチ」がなんと以前の場所の隣に復活したのだからビックリ。店のスタッフは変わっているが経営元は同じらしい。
 先日、そこのランチに行ってきた。ランチはパスタランチ、リゾットランチ、日替わりランチの3種。麺好きのぼくは例によってパスタランチにした。きょうのパスタはタコと水菜のトマトソースパスタ。その下に書いてある「魚介と白菜の」というのにも目がいったんだけど、よく見たらこっちはパスタじゃなくてリゾットだった(笑)。
サラダバーとドリンクバーがついてるということでカウンターの方へ。サラダバーは10種ほどの野菜やポテサラが並んでいる。用意されているお皿はけっこう大きなお皿なのでほとんどの野菜を盛りつける。こんな機会に野菜を摂るのだ! ドレッシングは3種あるので、野菜によって使い分けてもいいかもね。ドリンクは黒烏龍茶とオレンジジュース。あとは野菜のスープとパンもつく。パスタはトマトソースパスタの上に水菜と生のタコがのっかてた。タコが生ってちょっと意外だった。
 コスパとしてはいいよね。ぼくはサラダをそげん取らんかったけど、もっともっと食べることもできるわけだしね。ドリンクバーにコーヒーもついてたらさらにうれしいけど、それはプラス130円だった。ちなみにデザート+コーヒーはプラス300円。


GRENCH
福岡県福岡市中央区警固2-15-20
092-986-0759

2011年12月5日月曜日

このエリアで一番高いところにある韓国料理店

 先週薬院大通の裏手の韓国料理店「7階のナム」にお邪魔した。ここって普通の確かにテナントビルだし、1階にも飲食店が入っているんだけど、なんだかかなりわかりづらい。マンションの入口が普通のマンションのような感じだからかな? そもそもこのエリアでビルの7階に店があるっていうこと自体、珍しいもんなぁ。
 店に入ると窓際の2人席に案内され、まずはビールで乾杯。さて、料理は何にしよう。すぐに決めたのは「レンコンと海苔のチヂミ」。これ、変わってるよね〜。でも礒の香りがふわっとしておいしいんです。
 次にここのところ韓国でも日本でもすごくメジャーになったサムギョプサル。豚バラ肉をしっかり焼いて脂を落としたところで味噌ダレをつけ、野菜で巻いていただく。ヘルシーだしボリュームもあっておいしい。店によって肉の大きさや切り方はいろいろなんだけど、ここのはけっこう厚めの直方体にカットされているので、肉の質感を堪能できる。あとはチゲも食べたい。チゲもいろいろあるんだけど、これまたちょっと変わったやつで「明太と豆腐のチゲ」っていうのがあったのでそれにする。これ、想像以上に明太がたっぷり入ってるんだよね。おいしいんだけど、明太はプリン体が多いんだよな〜。尿酸値に不安のあるぼくとしてはちょっとドキドキ。痛風にだけはなりたくない! チゲはあとでおじや風にすることもできるらしいけど、この日はやめといた。
 お酒はマッコリをいただいた。あっさりしたマッコリでぐいぐい進んでしまう。危ない危ない。
 このビルの3階には「CAVALLO」っていうダイニングバーも入っているようだけど、そちらもまだ未訪問。まだまだこのエリア、魅力的な店がいっぱいありそうだ。

7階のナム
福岡市中央区薬院2-1-8 リアン薬院ビル7階
092-713-42621

2011年11月27日日曜日

明け方5時までやってるお寿司屋さん

 今年オープンした「綾元」はお寿司屋さん。といっても、高級で敷居が高い店ではなく、至って普段使いの店だ。店はカウンターだけだが、内装には古木などを使っていてカジュアルなバーを思わせる。
 まずはちっちゃい生から。このちっちゃい生ってすっかり浸透したよな〜。今ではメニューに「生ビール(小)」とあるのはそう珍しくなくなってきた。アテとしてまず前菜の3点盛り。スモーク豆腐とかなとふぐの南蛮など。そのほか、昆布締め穴子の細切りやゴマサバをつまみながら白ワインを。ここは白ワインはすべて国産だ。最近国産ワインの需要は増えてきてはいるのだが、国産しか置いてないという店はそうはない(赤は海外ものもあり)。
 そしてにぎりを。7貫、9貫、13貫とおまかせのにぎりがあるのだが、ぼくらは一番少ない7貫にしとく。シメたカンパチのハラミの炙り、シメさばなどもうまかったけど、中トロのヅケは味がいい具合に浸みてて絶品。そしてその後にでてきたのは通称「痛風にぎり」(笑)。アボカドとシャリをゆでた海老で巻いて上にウニをのせている。ははは。いいネーミングだ。ってか、ぼくは尿酸値を下げる薬を飲ん
でるから正常値に落ち着いているけど、飲んでなかったら痛風一歩手前なので危ないとこだった。ま、これ1貫食ったからどうなるわけじゃないんだけどね。で、最後はいなりでシメ。このいなり、シャリがほんのちょっとで細巻きいなりって感じ。こういうのもあるんだねぇ。
 ここはなんと明け方5時までやっている。深夜までやってる寿司屋さんといえば天神・国体道路沿いの「すしざんまい」などは有名でぼくの周りもよく行ってるようだけど、こんな場所にも深夜寿司がいただける店があるんだよね。深夜は飲食店で働く人たちも多いようだけど、飲んだ後に立ち寄って、数貫つまんでさっと帰るのもよさ気だ。ただし、シャリがなくなった時はご勘弁を。


旬魚・鮨 綾元
福岡市中央区警固2-15-23
092-732-0141

2011年11月17日木曜日

気軽に気さくに鉄板焼きと広島風お好み焼き

 大名に広島風お好み焼きの「好房」ができたのはいつだっただろう? 瞬く間に人気が出て、いつ行っても満席の繁盛店になった。その「好房」から独立したのがここ「こうね」。場所は薬院2丁目で、少し街の中心からは離れているが、こちらも着実にファンを増やし、今では大橋にも店をもっている。
 ここへは4人くらいで行くことが多かったので、いつも奥のテーブル席(堀りごたつ式)に座るのだが、きょうはあえてカウンターに。やっぱり鉄板焼きの醍醐味はこのライブ感を味わえるカウンターではなかろうか。そしてスタッフと会話を交わしながらいただけば、食事は一層楽しくなる。
 きょうは3人。どれくらい食べられるかな〜。なにせ最後のお好み焼きは必食なので、それが入る胃袋は確保しておかねばならない。そのためには前半戦どれくらい注文するかは実に重要だ。
 まずはいつものメキシコから来たサラダ(650円)。餃子の皮を鉄板で焼いたような、タコス生地のようなのが周りに配置され、パリパリの食感を楽しめる。そしてこれも定番、厚切りナスと豚のポンズ(650円)。柚子胡椒かからしが選べるのでぼくらはからしをチョイス。
ジューシーなナスはやけどしないよう注意しながら口に運ばないとえらいことになる。あと、きょうのオススメとして黒板に書いてあったサガリのステーキ(1480円)も。肉々しい牛サガリをステーキソースでいただいた。やっぱ、ここに来たら肉ものはぜひとも食べておきたい。
 最後はもちろんお好み焼き。もちとチーズが入ったこうね焼きもうまいんだけど、きょうの腹具合からするとちょっと重たすぎるかもしれないのでイカ天焼き(980円)にした。
広島風独特のイカ天(あのスナック菓子のようなの)を鉄板上で蒸してのせる。そして焼き上げたらこれでもかというネギの洗礼。3人だから2切れずつで実にちょうどいい。焼きそばにも惹かれるんだけど、それを食べたらまた苦しくなってしまうに違いない。大人なぼくらは引き際を知っているのだ。


こうね
福岡市中央区薬院2-18-10KSマンション1階
092-732-3855

2011年11月9日水曜日

赤坂・警固アリアには美味しいラーメン屋が集中してます

 赤坂・警固エリアにはいいラーメンの店がいくつかある。ぼくには少々重たすぎるが全国、いやいまや海外にも手を広げる「秀ちゃん」を筆頭に、ジャニーズの誰かがテレビで紹介したあたりから火がついた「麺劇場 玄瑛」、ちょっと大名の方に足を伸ばせば「一幸舎」もある。また、その「一幸舎」の系列であるつけ麺の店も薬院と大名にいくつもある。
 しかし天の邪鬼なぼくは警固本通りにある「けごんらーめん」へ行った。ここは味噌ラーメン専門店。ラーメン店多しといえど、少なくとも福岡ではここ以外聞いたことがない。基本は「けごん味噌らーめん」「こくまろ味噌らーめん」「辛ねぎ味噌らーめん」の3種だが、季節により味噌じゃないラーメンを出したりもする。
 ランチのセットは一口餃子が5つと小ライスがついて、ラーメンの価格プラス230円。ぼくは「けごん」にしたんだけど、これが690円でセット価格の230円、そして煮玉子をトッピングしたのでさらに100円。うわっ! 1000円オーバーだよ。それにしても味噌ラーメン、いやさっぽろ系ラーメンって平均的に高いよねぇ。あれ、なんでだろう? 味噌の原価っていっても知れてる気がするけど・・・。でも味噌ラーメンは昔から好きでときどき食べたくなるんだよね。
 このエリアには他にもそば屋(出前もするそば・うどん・定食などの店)だけどラーメンが有名な「まさや」とか、スリランカ料理の名店「ヌワラエリア」がやってる「ラーメン仮面55」とかもあるし、先日も書いた薬院大通交差点裏手には担々麺の「まるみや」をはじめ3軒あるし、ほんとラーメンは選択肢が多い街なんだよね。

けごんらーめん
福岡市中央区警固2-12-18
092-716-5052

2011年11月1日火曜日

沖縄料理とタイ料理の融合

 薬院大通り交差点の裏手にはいろいろな飲食店が密集している。なかでも同じビルに3軒のラーメン屋さんがあるっていうのは驚きだ。
 最初は韓国料理の店に行こうとしたのだがあいにく貸切。そこですぐ目の前の「そいさぼ」に行くことにした。このビル自体にもブックカフェの「リードカフェ」とかキッシュの専門店「キッシュキッシュ」(11/17にリニューアルオープン予定)をはじめ、複数の飲食店が入っている。
 「そいさぼ」はタイ料理と沖縄料理の両方を楽しめる居酒屋。どっちかっていうのはたくさんあるけど、この2つの複合っていうのは珍しいし不思議だよね。でもそのチャンプルー(混ざった)具合がなんだかいい。
 沖縄料理といえばぼくが大好きなのはポーク玉子。あの独特のハムのようなソーセージのようなポークと玉子をケチャップとマヨネーズでぐちゃぐちゃにして食べる。玉子は店によっていろいろな調理の仕方があるがここはトロトロの目玉焼き。このジャンクな感じがたまらない。次は豚肉と春雨のチャンプル−。もちろん定番のゴーヤチャンプルーとかフーチャンプルーもあるのだが、きょうはおすすめメニューに書いてあったこれにした。
 そしてタイ料理からは手羽中レモングラス揚げ、豚と季節野菜のレッドカレー炒め。レッドカレー炒めは見た目かなり辛そうだけど、そんなに辛いのが得意じゃないぼくでもおいしく食べられる。残ったソース(少ししか残らないけど)ごはんを入れたくなったなぁ。ぼくはじんわり汗がにじんできた程度だったけど、M氏は汗だらだら。新陳代謝がいいんだろうね。
 シメに何を食べようかと皆で相談。M氏はおにぎりが食べたいとのこと。ここのおにぎりはあおさのおにぎり。うまそうだ。ぼくとE嬢はソーキそばを分けることに。あぁ、めちゃくちゃさっぱり。ソーキ自体もやわらかくておいしい。いや、ほんとここって何を食べてもおいしいね。

そいさぼ
福岡市中央区薬院2-2-33OASビル2階
092-726-1313

2011年10月19日水曜日

住宅街に潜む「ゼリージュ」で煮込みカレー

 赤坂の「ゼリージュ」。ここってカレーとモロッコとかの料理を出す店。店内も広々としていて、手前のホールの向こうに、もう1つホールがある不思議な造り。奥のホールでパーティとかしても、手前は手前通常営業できるな、これ。ま、そんなことを意識してるわけではないだろう。そんなこともそうそうないだろうし。
 昼は8種類のカレーがある。トマトベースの酸味と野菜の甘みのスープ状のカレーが3種とスパイシーな辛口のスープ状のカレーが3種と煮込んで水分がほとんどないカレーが2種。ぼくはその煮込み系のカレーのうち仔羊とほうれん草のカレーにした。ドリンクなどのセットもあるが、ぼくは生ハムとグリーンサラダ(100円)をつけた。時間がないのでドリンクはやめとく。チャイとかうまそうだしデザートもうまそっ! おっ、エスプレッソの豆は「トモノウコーヒー」らしいぞ。これまたいいね。
 おっ、カレーが来た。なるほど〜。こういうやつね。ねっとりした感じのルウだ。なんだか警固の「マイティガル」のネパールカレーに似てる。別に調理した野菜もゴロゴロっとのっかってていいねぇ。辛さは5段階から選べるんだけど、ぼくはそんなに辛いのが得意なわけじゃないので「普通」という2番にしたんだけど3番でもよかったかもね。見た目よりルウもたっぷりあって、最初控えめに使ってたら余りそうになったので後半はたっぷりと。
 決して量が足らないわけではなく、うまいのとほかの種類が気になってしまい、またまた他のも食べてみよっかな〜と悩む。でも超満腹になって午後の仕事に支障をきたしそうなのでやめとく。よしよし懸命だ。
 夜はクスクスなどモロッコ料理やベトナムの料理などがあり、コースとかでも食べらるみたいだ。ちょっと惹かれるな〜。行ってみよっかな。

Zelliges(ゼリージュ)
福岡市中央区赤坂3-10-44赤坂サードアベニュー1階
092-715-7116

2011年10月14日金曜日

名店「ミツ」がワインバーを出店

 飯倉の「三馬力+1/2」で死ぬほど焼肉を食べた後、警固まで戻ってきて11日にオープンしたばかりの「TANGA」へ。カウンターとテーブルが2つのこぢんまりした店。最近はやりのバルスタイルといっていいだろう。
 実はここ、超人気店「ビストロミツ」の姉妹店。だからバルにしちゃあ、やけにフードが充実している。つまみ系、ビストロ系、その他カレーやパスタとなんでもござれなのだ。ただ、きょうはもう無理。アテさえも食べられない。いや見たくない。実は先日も焼鳥屋の後に来たのでまともに食べられなかった。それでもなんとかキッシュとパテはつまんだけどね。
 グラスワインも赤白数種類ずつあるんだけど、きょうは4人だからボトルにした。一同、焼肉で脂ぎっしゅな感じになっているので、さわやかな白ワインをお願いする。だしていただいたのはこの南仏のワイン。ソムリエの言うとおり今のモードにピシャリのさわやかさ。
 ぼくらが店に入ったときはちょうど入れ替わりだったのかノーゲストだったけど、また徐々にお客さんが集まってきていつの間にかカウンターも埋まってきた。
 このエリアでは似た業態といえば「AIDA」が有名。そして夏を前にして諸事情で店を閉めていた「グレンチ」も今週以前の店の隣で営業を再開した。カジュアルにワインを楽しむには事足りないエリアだね。

先日食べたキッシュ


bar a vins TANGA
福岡市中央区薬院2-13-20栄ビル薬院2F
092-726-1313

2011年10月9日日曜日

深夜に「フラマン」でパスタとワイン

 深夜に1人でワイン&イタリアン「ル・フラマンローズ」へ。ここはビル自体はけやき通りに面しているのだが、店の入口はビルの裏手、しかも地下にありちょっと穴場的な立地だ。オーナーはソムリエの牛島氏。料理はイタリアンで、コースでしっかり食事もできるし、ワインのアテに軽くというのもOK。いや、もちろんアテすらなしで、ワインのみでワインバーとしても利用できる。
 この日ぼくは夕食をとっていなかったのでパスタをいただくことに。パスタは乾麺、手打ち両方あり、具やソースも多彩なバリエーションなのだが、ぼくがオーダーしたのは鶏白肝の赤ワイン煮込みを具にした、ローズマリー風味のオイルベーススパゲティ。濃厚な肝の味わいとオイルベースのスパゲティのあっさり加減がいい感じ。この日のぼくのモードにピッタリだ。
 そしてワイン。いつも最初は泡ものだったり、白ワインだったりするのだが、この日は初っぱなから肝のパスタにしたので、赤をもらうことに。ここはグラスワインが豊富なのがいい。グラスワインは赤だけで5種類ある。その他、スパークリング1、白3,ロゼ1がメニューに載っているので、計10種はあるってことだ。そのなかから牛島くんに相談しつつボルドーの05年のものを。少し重めでこのパスタにもよく合う。2杯目はフランスのヤエ。こちらもけっこうしっかりめでぼく好み。これは今までにもここで何度か飲んだことがある。
 他にもう1品くらい食べようかとも思ったが、時間も遅いし、ちょっと「サフラ」に寄って行くつもりなので2杯で切り上げた。
 そうそう。ここはランチもやっているのだが、最近ランチの内容を少し変えたらしい。前菜がついてないパスタランチは800円、選べる前菜付きで1000円(サラダなし)、そして主菜やデザートまでついてるコースランチは2100円。おっ、これはコスパよさそう。近々行ってみようと思う。


ル・フラマンローズ
福岡市中央区警固2-18-13オークビル1地下
092-711-8246

2011年10月1日土曜日

二日酔いにはカレー南蛮そば

 きのうはしたたか飲んでしまい珍しく二日酔い。食欲はあるのだが、ガッツリ系は食えそうにない。そんなわけで赤坂の「喜庵」に出かけた。大阪の有名な蕎麦店「喜庵」で修行し、福岡の地でその名前を冠する店を出している。
 店の前には「新そば」ののれん。でも、あのでっかいデジタル系の告知看板はこの風情にはいささか似合わないなぁ。土曜ということもあり店内には休日モードののどかな時間が流れているが、13時すぎにもかかわらず客足は途絶えない。
 でもお酒を呑んでる人はいないなぁ。ここはつまみもうまいので、蕎麦屋呑みが堪能できるんだけどな。とはいえ、ぼくもこの後みっちり仕事なので酒は呑まず、二日酔いの定番(なのか?)カレー南蛮そばを頼む。丼ものなどとのセットもいろいろあるが清く単品に。そうそう、ここって蕎麦メニューには絵がついててかわいいんだよね。しかもよくみると、英語表記までしてある。すごいなぁ。まさか、同じビルに外国人向け情報誌「FUKUOKA NOW」の編集部があるからか? どうなんだろう?

 カレー南蛮はマイルドな感じのカレーだけど、それでも食べ終わる頃にはじんわりと汗がにじみしばらくハンカチを手放せなくなった。ネギの食感と辛みもいいアクセント。よしよし、汗とともに酒も抜けていっている気がする。
 ここでやめとけばいいのに、「冷たいのもいっとくか〜」ってなわけで「すみませ〜ん、ざるくださ〜い」と。
 けっこう硬めのゆで加減、締め加減。濃いめのダシに少しつけてずるる。海苔の風味がまたいいね。食べ
終えて蕎麦湯を。冷えたお腹が温まってきた。よしっ! 二日酔いはばっちり解消だ。ってか、こげん食える時点でもう二日酔いじゃないな。

喜庵
福岡市中央区赤坂1-5-11 アバンダント89 1F
092-724-7573

2011年9月22日木曜日

懐かしき天神「東海楼」の味を警固本通りで

 警固本通り沿いにあるサニーの真向かい。1階に有名な焼鳥店「かわ屋」が入っているビルの2階に中華料理の「吉興(ジーシン)」はある。 覚えている人も多いと思うが、岩田屋の本館と新館の間の道に昔「東海楼」という老舗中華料理店があった。天神のまさにど真ん中だが、まるで住宅街にあるかのような庶民派の店で、いつもサラリーマンや家族連れで賑わっていた。そこがなくなって非常に残念な思いをしていたところ、突然、この警固本通りで復活を遂げたのだ。店名も規模も全然違うが、あのあっさりした味は前のまんまだ。
 ぼくはここには昼に行くことが多いのだが、円卓1つとテーブルが4つくらいしかないので、けっこう満席だったりもする。特に週末は要注意だ。
 麺類や炒飯にも惹かれるんだけど、いつもきまって定食(900円)を注文する。定食は3種で八宝菜か唐揚げかスーパイコ。これにごはんとキュウリのごま油で和えたのと玉子と野菜のスープがつく。このスープってのが大きな器になみなみと出てくるので、これでごはん1杯いけそうな感じだ。もちろんおかずもボリュームあり。ぼくは八宝菜を選んだが、白菜、タマネギ、ニンジン、しいたけ、貝柱、小エビ、たけのこ、ブロッコリーというような食材がてんこ盛りになっている。先にも書いたが、味はあくまであっさり。しかし野菜に味は浸みていてうまい! 今度は4人くらいで夜行ってみよう。

吉興(ジーシン)
福岡市中央区警固2-16-10-2階
092-741-8502



今、この形の紙ナプキン使ってるところって少ないよな〜。

2011年9月14日水曜日

楽しき「トレネ」のワインブッフェ

 警固本通り、筑紫女学園のすぐ裏にある「trene(トレネ)」。ここは薬院にある「sones」や「icone」の姉妹店。ここはものすごカジュアルなんだけど、料理がえらくうまいんだよね。
 まずは生で乾杯し、2杯目を何にするか思案。そうそう、ここにはワインのブッフェがあるんだよね。なんと2時間飲み放題で1500円。いいでしょ! しかも泡、白、赤と全部で15種類くらいあるんだから、いろいろ飲みたい人にもうってつけ。当然ぼくらもそれをオーダー。
 そして料理の方はキッシュ、鶏白肝のムース、セロリラヴのサラダ、マッシュルームのオイル煮を。キッシュは想像よりでかくて満足度大。しっかりした味つけでうま〜。ムースもどっさり。パンがいけちゃいます。これはこの後頼もうと思ってたメイン料理が入らなくなりそうだ。
 ワインの方はスパークリングに始まり、白、赤と乱れ飲み。ただ、セルフなので、その都度席を立ってつぎにいかないかんのがちょっとめんどう。話も中断してしまうしね。でもこの魅力的なブッフェの誘惑には勝てず、次回もきっとこれにするだろうな。
 2時間でいったい何杯飲んだだろう。いろいろ飲むために少なめについでたんだけど、つぎにいくのがめんどうになってきて後半はたっぷりついだ。グラスも小さめなんだけど、7杯くらいは飲んでるな。でも予想どおり、お腹はけっこういっぱいになって、メイン料理にたどりつけなかった。しまったな〜。肉とか食べたかったのに。次回は前菜を控えめにしよう。
 そんでもって、けやき通りのすぐ裏にある「ル・フラマンローズ」へ移動。写真撮り忘れました。なにせ酔ってるもんで。こちらでもグラスワインを2杯。連れのU嬢がスタッフN嬢を気に入って「かわい〜」の連発。そういや、前の店で「酔ったらどうなる?」って話をしてたとき、「私、男女かまわず、いやむしろそこにいる女性客とかスタッフに「かわいい」ってくどき始めるんですよ」という話をしてた。ははは。それをきょう現実に目にするとは。しかし後半は2人ともうつらうつら。やっぱ、飲み過ぎたかな、きょうは。

trene(トレネ)
福岡市中央区警固2-9-14
092-791-9544


ル・フラマンローズ
福岡市中央区警固2-18-13オークビル1 B1F
092-711-8246

2011年9月13日火曜日

「ツチヤマ」でトマト味のカルボナーラ

 警固の「カズキッチン」といえば、フレンチで人気の店だったが、そこが移転するということで跡に入ったのが「ツチヤマ」。洋食屋というくくりらしい。
 昼に出かけたら、13時を回っていたがなかなかのにぎわい。9月1日にオープンしたばかりということで、どうやらオーナーの知人などが来ているようだ。
 ランチはパスタランチと洋食堂ランチというのがあって、きょうの洋食堂ランチはチキンカレーとのこと。これもうまそうだけど、ぼくはパスタランチに。ん? そういえば、きのうは昼も夜もパスタ食ったなぁ。げげっ、3食連続でパスタを食べてる。ははは。
 価格はどちらも1000円。しかし、1000円で前菜、パスタ、パン、ドリンクだからそう高くもない。なにせ、前菜は冷製のカボチャスープ、ラタトゥユ、カツオのたたきの3点盛りだし、パスタはトマトカルボナーラというオリジナリティあふれる一品(2種から選べる)。トマト味のカルボナーラって初めて食べたけど、ほどよく酸味が感じられておいしい。これにデザートを追加すると別途200円。女性だったら必須でしょうな。


ツチヤマ
福岡市中央区警固2-13-7オークビル1階
092-716-8627

2011年9月6日火曜日

屋台風の雰囲気のなかでアジア料理あれこれ

 きょうのランチは薬院大通り交差点近くの「EVER GREEN」。エスニック料理の店は数あれど、こんな店はあまりない。ランチのメニューをみると、「ベトナムランチ」「タイランチ」「チャイナランチ」「マレーシアランチ」・・・。一般的なエスニックの店は大体タイ料理とかベトナム料理というように、単独の国の料理を提供するが、ここはアジアならなんでもあり! 
 実はきょうここに来たのはカレーモードだったから。なので迷うことなく「インディアンランチ」。これはカレーをチキンとかキーマとか5種類から選べ、サラダ、ナン、ドリンクがついて900円。ところがふと気づくとそれとは別に「日替わり」というのもあって、こちらは椎茸とじゃがいもとチキンのカレー。しかもこちらはほんの少しだけど安い。これはこっちだよね。注文すると辛さを聞かれたけど、ぼくはそんなに辛いのが得意なわけではないので普通にしてもらう。
 カレーはスープカレーのように水分多めではなくどろっとした感じ。なんでも水はまったく使ってないらしい。それにチキンなどがゴロゴロ。いいな、これ。しかしこの前食べたときより異様に辛い。これ、ほんとに「普通」なのだろうか? 最初はよかったけど食べ終わる頃はかなりジンジンきた。ヒィー! でもおいしい〜。次回は別の国の料理も絶対試してみたい。ってか、いっつも1人で来るからいかんのか!?
 ぼくの後ろの席は15人くらいの女性陣。なんかわからんけど、「かんぱ〜い」とすごい盛り上がり方。何の会だろ? 料理もランチではなく宴会コースのような感じ。もちろんアルコールもあり。何かの打ち上げ? そんな感じ。でもそのにぎやかな感じがまたこの屋台風のエスニックにピシャリ。こんなふうにここで宴会をやれば、各国の料理のいいとこどりでコースを組めるってことだね。これ、いいな。


EVER GREEN
福岡市中央区薬院2-1-5
092-713-1775

2011年8月29日月曜日

居酒屋ランチでここまでしてくれるとは

 けやき通りからちょっと入ったところにある「残葉(ざんぱ)」。高い天井のおかげですごくゆとりを感じる空間。
 ここのランチはかなりおすすめ。種類も多いんだけど、その質の高さはそんじょそこらの居酒屋ランチとはまったく違う。海鮮丼やパスタにも惹かれたけど、きょうは洋食の王様・ハンバーグ(950円)にした。そう、ここは居酒屋といっても、和洋なんでもござれの秀逸なる店なのだ。
 まず最初にサラダとフォカッチャが出てくるんだけど、このサラダには驚かされる。よくある葉ものをちぎっただけのものとかではなく、魚介と生ハムをふんだんに使ったボリューミィなもの。さらに上にはパルミジャーノレッジャーノもはらりと。これ、付け合わせレベルじゃなくて、サラダランチといってもおかしくない。こんな店、見たことない。
 そして次はメインのプレート。ハンバーグがジューシーかつ肉々しいのはもちろん、デミソースがまるでビーフシチューを食べてるような錯覚に陥ってしまう。そして真
ん中には茄子とポテト。これだけみるとごはんがやや少なめだけど、サラダと一緒にフォカッチャも食べてるので十分な量。大満足のランチなのでした。
 もちろんここは夜も見逃せない。刺身あり、パスタありで創作系の料理がたくさんあって楽しさ満点。近所に住んだら通いつめたくなるな、きっと。

残葉
福岡市中央区赤坂3-10-38
092-721-6885

2011年8月19日金曜日

大人の和食小バコ「よしかわ」

 教えたくない。でも教えないわけにはいかない。っちゅうか、別に隠れ家ってわけでもない。にもかかわらず意外に行ったことない人が多いのが警固の「よしかわ」。きょうも4人中1人は2軒目で来たことあるらしいが(そのとき料理はほとんど食べてないらしい)、あとの2人は初訪問。さて、みんなどういう反応になりますやら。特に1人は飲食店のオーナーでありソムリエでもあるので、店を見る目が厳しいんだよな〜。
 カウンターの奥にちょっと隠れた感じの座敷があってぼくはこの席がお気に入り。いや、ほんとはカウンターもいいんだけど、きょうみたいに4人だとやっぱカウンターだと話しづらいしね。
 まずはビールで乾杯ね。ぐふふ。飲食店オーナーだけは瓶ビール。あえて聞かなかったけど、生は店によって味が極端に違うことがあるからなのかな? 
 最初の料理は刺し身盛り合わせ。2人前からのオーダーってのはよくある話。ちなみにきょうの刺盛りは11種類も入って2人前2650円。良心的〜。でもあんまり刺身を食べると他の料理が食べられなくなるから「種類を少なくして4切れずつにしてもらうことができますか?」と聞くと「大丈夫ですよ」とのこと。よかった。
 その後、飲食店の話などを皆としている中で、「高砂の『無垢』は料理を人数分に取り分けて持ってきてくるからいいんだよね〜」なんて話してたところ、出てきた刺盛りが1人分ずつ別々の皿で提供された。あたた。「もしかして聞こえてたのかなぁ」と皆で目を白黒。なにせその後の料理もコース料理のようにすべて1人分ずつに出てきたので、逆に申し訳なくて恐縮してしまった。
 刺盛り合わせの後にいただいたのは、冷製野菜の炊き合わせ、北寄貝の炙りともずく、じゃんぼ椎茸酒盗バター焼きなど。どれも手抜きなしできちんと作っているのがわかるな〜。炊き合わせとかたまらん。肉厚な椎茸もふっくらしててうまい!
 ここは土鍋で炊く炊き込みごはんとかもおいしいんだけど、きょうは炭水化物なしで終了。みんな満足してくれたようでよかった。


料理屋 よしかわ
福岡市中央区警固2-13-7
092-732-6609



2011年8月16日火曜日

赤坂のニューフェイス和食

 今月上旬に行った「元永」はまだできてそんなに経たない新しい店。最近小バコばやりだけど、
ここはカウンター6席のみという超ミニマム和食だ。
 料理は「新和食」と銘打った創作料理。最初にいただいたのはコースの前菜にも入っている松坂牛の石焼きの上に生ウニをのせたもの。この豪華なコンビネーションはこれからの料理の期待感をあおるには十分すぎるほど。次に選んだのは時知らず。時知らずっていうのは、鮭のなかでもかなり稀少なもの。ロシア生まれでガーッと北海道の方に下ってきて、その回遊途中、つまり成長途中の段階で捕獲するそうで、卵巣・精巣がまだ成熟していず、身肉に脂があるのが特徴。しかももう季節は終わりらしくこれが最後になるだろうとのこと。これはなかなか食べられない一品だ。
 日本酒をいただきながら野菜の塩蒸しもいただく。数え切れないくらいの種類の野菜をそれぞれの香りや食感や味を愉しむ。そして新さんまの炙りにぎり。あぁ、もう秋刀魚だね〜。そういえば、昨年あたりは温暖化のせいか、秋刀魚の時期が前倒しになって旬がずれてきたという話を聞いた。その流れはもう止まることはないんだろうなぁ。最後に百合根まんじゅうを。この百合根まんじゅうは確か店主が前に働いていた「おち合」の名物料理だった。さすがのほっくり感。やっぱ、これは食べなきゃね。
 間口も狭くうっかり見逃してしまいそうなお店だけど、それだけに地元の人の憩いの場にもなりそう。次回はコース料理もいただいてみたい。


新和食 元永
福岡市中央区赤坂3-13-31
092-771-1025